透水性コンクリート

~ポーラスコンクリート~

透水性 通気性 保水性 吸音性 衝撃吸収性に優れるコンクリート

環境負荷の低減

アスファルトに比べて表面温度を数℃下げることができ、ヒートアイランド現象を軽減できます。また、土壌に雨水を浸透させることにより、地下水の枯渇による地盤沈下を防止し、舗装面下の微小生物の生息環境を良好に保ちます。

ポーラスコンクリート製階段施工例

(三重交通Gスポーツの杜 鈴鹿 サッカー練習場)

三重県生コンクリート工業組合施工:(一社)日本透水性コンクリート協会監修

快適な環境の提供

ポーラスコンクリートを建物の内外に敷設することで、雨水はスムーズに排水され、快適な生活環境を提供します。また、建物の軒下に敷設すれば雨の跳ね返りもなくなり、外壁や基礎をきれいに保つことにつながります。また優れた透水性により雨水が表面を流れず、快適に通行できます。多孔質材料は、車が駐車するとき等の騒音の吸収効果もあります。

民家の入り口に敷設

水は全面から浸透・排水され、表面を流れません。

民家の駐車場に敷設

雨が降っても、滑りにくく、水溜りができないので安心して歩けます。

古民家の土間に敷設

屋内で水を流しても浸透・排水され、快適な屋内環境を提供します。

法面の保護として施工

法面内に浸透した雨水は施工面の全面を通って容易に排水され、法面の崩落を防ぎます。水抜きパイプも不要です。

写真提供:(一社)日本透水性コンクリート協会

生物多様性への配慮

コンクリート内部に空間を持つことで、植物が生育し、陸生・水生生物の棲息空間を提供します。また海へ設置すれば、海草(藻)類が着生し生物の棲家となります。

川の中に設置したポーラスコンクリート製ブロックには、水草が着生し、内部は水生昆虫の棲家になっています。

種子を根付かせて発芽後に海中に設置すればアマモ場復元が可能となります。

ブロックには、5~9カ月で沢山の海の生き物たちが住み着いています。

写真提供:三重県工業研究所

施工上のメリット

・雨水がポーラスコンクリートの内部を流れるため、水勾配をとる必要がなく、排水設備も不要です。

・生コンのように流動しないので、締固めや仕上げ作業をしながら、その上を歩くことができます。

・ブリージングがないので、仕上げ作業が短く、その後は乾燥を防ぐための養生シートで覆うだけです。

・おこしのようなザラザラした表面なので、色むらが気になりません。

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